トップイメージ社会保険広報社

社会保険の実務に役立つトピックス
 

磁気媒体と電子申請による届出が便利

 被保険者に関する健康保険・厚生年金保険の適用関係の届出は、磁気媒体の届書を利用することもできます。磁気媒体の届書は、「届書作成プログラム」というソフトを用いてパソコンで作成し、FD(フロッピーディスク)やMO(光磁気ディスク)に保存して年金事務所などの窓口に提出します。
 磁気媒体の届書の作成に当たっては、パソコンにより届書のデータの保存・管理が可能なため、届書の作成が容易に行え事務処理の負担が軽減されます。さらに、届書の内容を事前に機械的にチェックできるため、提出時のエラーの発生を防げます。また、すでに作成されている個人別データを、各種の磁気媒体の届書やインターネットによる電子申請にそのまま活用できるなど、数々のメリットがあります。
 FDによる届出を利用する場合、被保険者の基本情報データをあらかじめ収録したターンアラウンドFDが年金事務所から提供されるため、さらに作業が簡略化されます。
 電子申請は、職場や自宅にいながらにして、インターネットを通じて電子データを送信して手続きをするものです。平成22年6月からは「一括申請機能」が導入され、事務担当者の入力作業などの負担が大幅に軽減されます。

磁気媒体で提出可能な届書

 現在、「磁気媒体の届書」により提出が可能となっているのは、社会保険の適用関係では、事業主が年金事務所に提出する届出回数と届出人数が多い以下の6種類の届です。
@被保険者資格取得届
A被保険者資格喪失届
B被保険者報酬月額算定基礎届
C被保険者報酬月額変更届
D被保険者賞与支払届
E被保険者住所変更届
 届書は磁気媒体または専用用紙のどちらでも提出できますが、一括適用の事業所では定められた方法により提出します。

<図をクリックすると拡大されます>

電子申請の一括申請が便利

 社会保険と労働保険関係の電子申請・届出に係る電子申請システムの公開仕様に基づき作成された電子申請・届出データは、「e−Gov」電子申請システムの一括申請機能を利用することにより、電子申請が可能になります。
 従来の「e−Gov」電子申請システムでは、大量の申請・届出を行う場合、1件ずつブラウザの画面から申請書を入力する必要があり、また1件ずつ到達確認を行う必要がありました。
 一括申請機能を利用する場合、必要な社会保険と労働保険の申請データをまとめて作成し送信することが可能となり、事務担当者の負担が大幅に軽減されます。